学生の間の価値観や世界観の違いを活かすことのできるカリキュラム
暴力紛争をなくし、頑健で壊れにくい平和を作り上げていくためには、人々が異なった世界観や価値観を互いに承認しあい、それを前提にしてお互いの利害の対立や考え方の相違を調整していくことが必要です。そのためには、環境の変化に応じて利害調整のルールを作り変えていく不断の努力が必要です。国際大学には、多様なバックグランドをもった学生がアジアを中心に30を超える国から集まって共に平和学が対象にしているグローバルな課題について研究しています。キャンパスのもっているこの多様性、多国籍性を活かしたコース作りをすること、それが平和学のカリキュラム全体を通底する方針です。
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市場メカニズムと企業経営の進化の可能性を探る
国際大学の平和学は、市場メカニズムの分析(国際開発プログラム)と企業経営の分析(国際経営プログラム)に基礎を置いている点で、世界の他の大学院で提供されている多くの平和学と異なっています。国際大学の平和学は、市場や企業の外にグローバルな問題の解決策を探るのではなく、グローバルな課題の解決策を取り込むことができるように市場メカニズムや企業経営そのものを不断に進化させていく可能性を探ります。政府やNGOの国境を越えた連携によって市場メカニズムの外に新しい秩序を作ることも重要ですが、人々の日常生活の基本である経済活動の枠組みを作っている市場メカニズムと企業経営の進化なしに、貧困の問題も環境の問題も解決することはできません。市場メカニズムの内側と外側の双方から、グローバリゼーションがもたらす問題の解決策を探ること、これが国際大学の平和学の特徴です。
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貧困と開発の問題への総合的アプローチ
国際大学の国際開発プログラムでは、世界銀行やIMFなどの国際機関で使われている標準的な手法である経済分析の手法を駆使して、貧困や開発の問題の分析に取り組みます。それに対し、国際平和プログラムでは、社会的政治的歴史的側面を含むより広い観点から貧困と開発の問題を考えます。アフリカや中南米だけでなくアジアでも、経済分析だけでは問題を解決するための有効な処方箋が書けない重要なケースが多発するようになってきたためです。しかし、経済学の強いバックグランドをもった学生は、平和学を専攻しながら、開発学のコースをとることができます。
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企業部門との共同研究とのタイアップ
国際大学は、企業部門との共同研究を通して、企業の長期的な存在や発展に影響を与えるようなグローバルな課題と取り組む試みを始めました。平和学に直接関連した研究プログラムとしては、「平和構築と国際協力の諸条件」、「人間の安全保障と経済開発」、「人間の安全保障のための医療と保健衛生」、「グローバリゼーションと組織・制度革新」、「グローバルな資源循環型社会への転換」、「市場の進化と価値共創」などがあります。学生は、こうした研究プログラムに参加することによって、人類全体にとって重要性をもつだけでなく、市場メカニズムや企業経営の進化にとっても重要な問題と取り組むことができます。
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日本の現状と歴史の分析
日本の政治、経済、社会、歴史に関する多くのコースが提供されています。これらのコースを通して、日本が現在直面しているさまざまな困難を、人類が直面しているグローバルな課題との関連で考えることができます。日本の社会や歴史に関する系統的な知識や深い洞察は、日本人が国際舞台で活躍するためのしっかりした足場を作ってくれます。
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地域社会への貢献と市民社会の形成
公益の担い手が政府であった時代は過去のものになりました。中央政府、地方政府、企業、市民団体を含む、非常に多くの組織や個人の間で、公益の担い手の再編成が進んでいます。特に、グローバルな広がりをもつ公益については、地方政府や、企業、市民団体などが、徐々に重要な担い手として力をつけつつありますが、そのベースになっているのは世界に開かれた市民社会作りです。国際大学の留学生は、地域のNGOととの連携により、スマトラ沖津波被災地の人々と地域の人々を結びつけるプロジェクトを実施しています。世界に開かれた市民社会作りという地域の課題に、学生は留学生と共に取り組むことができます。
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英語が大学の共通言語
すべてのコースが英語で行われています。(英語力の弱い人は、英語コースをとって、英語力を強化することが求められます。基準はTOEFLで550点程度です。)会議も、学内での案内や放送もすべて英語です。国際大学で暮らすと、英語を使ったコミュニケーションには、英米の英語だけでなく、中国やベトナムの英語、インドネシアの英語、インドの英語、ケニアの英語など、お国なまりのある英語を理解する力が必要であることがわかります。どのようにしたらJapanglishでもきちんと自分の考えを相手に伝えることができるかを身につけることもできます。
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インターネットの最大限の活用
インターネットへのアクセスは国際大学の生命線です。世界中で活躍している2000人を超える国際大学修了生とキャンパスにいる教員と学生を中心に、グローバル・イッシューに関する議論の場(フォーラム)を、最近立ち上げました。それによって、修了生の持つ生きた現場情報をクラスの議論に反映させ、クラスの議論をフォーラムにおける議論にフィードバックさせることができるようになりました。学生はこの世界に広がるフォーラムに、入学したその日から参加することができます。また、卒業後も、このフォーラムを通して、グローバルなネットワークのなかで、新しく生まれてくるに違いないさまざまな問題について議論することができます。
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